2007年8月12日

☆HAPPY BIRTHDAY☆ --誕生編--

生後365日目


生後2日目の菜々花。

1年前の今日、陣痛29時間の末、午前2時21分に菜々花は産声を上げました。
あれから1年。
寝返りして、ハイハイができるようになって、つかまり立ちや伝い歩きをするようになって、今では数歩ですが歩ける様になりました。
あっという間の1年間。動きまくった1年間。愛情に満ちあふれた1年間。幸せをかみしめた1年間。
一生に数回程度しかない、貴重な1年間を過ごせたと思います。

2006年8月10日(木)

朝起きてトイレへ行くと、「おしるし」が!
「おしるし」と言うくらいだから、「印」程度の少量の出血を想像していましたが、思っていたよりも多く出血していたので慌てて病院へ電話。今考えると勉強不足だったわ、私。
一応入院の準備をして、病院へ来て下さいとのこと。既に準備はしてあったので、荷物を持って病院へ行きました。
この時は、「いよいよだなぁ」と実感しましたが、不思議とそれほど不安ではありませんでした。

診察の結果、子宮口が少し開き始めているけれど、まだなので今日のところは自宅待機をしているようにと言われ、一時帰宅。
私、結構小心者だから、「きっと一度は帰宅させられるよー」なんて以前冗談で話していたのですが、それが現実になってしまいました(汗)

日中は短い間隔(15分くらい)で生理痛のような痛みがあったので、「本格的な陣痛はいつ来るんだろう」と思いながら1日を過ごしました。

2006年8月11日(金)

深夜1時半頃、5分〜10分間隔で日中よりも強い痛みがあり、眠れません。
どこまで我慢すべきかイマイチ不明。我慢し過ぎて生まれちゃったらどうしよーなんて思ったりして。
母親学級と時に、「生理痛のような痛みが5分間隔で来たら病院へ電話するように」と言われたし、そろそろ電話していいよね!?

AM2:00

病院へ到着し、NSTを装着するもなかなか陣痛が強くならず。
はじめのうちは何度か看護師さんがNSTを確認しに来たけれど、そのうち忘れ去られたのか、放置プレー!?
どうなの?いつ生まれるのぉー!?

午後になると旦那さんの両親が安曇野より到着。
みんなの激励が何より心強かったです。私、幸せだー。

PM4:00

診察で子宮口が5cm(半分)開いているので、今夜あたりではないかと言われる。
徐々に痛みが増して来て、間隔も5分くらいに。
私的にはかなり痛かったけれど、両母親は「こんなのまだまだー」なんて余裕の笑顔で言ってました。さすが二人とも、3人産んだだけのことはあるわー。
本格的な陣痛が来たら、会話なんてできないとのこと。
うん、今考えればホントあの時の痛みなんてぜーんぜんだ・・・。
でもあの時はあの時でしんどかったんです(汗)
母親に腰をさすってもらい、何とか痛みをしのいでいました。

夜になってもまだ生まれそうになかったので、家族は一時帰宅。
後で聞いたら、旦那さんの両親は病院の駐車場で待機していたとのコト。
ほんと、ごめんなさーい(汗)でも、まだ産まれそうにないんですっ(涙)

そうそう、旦那さんの職場はたとえ妻の出産であっても休暇が取れないんです。
でも偶然11日は休日!なのでこの日は1日ずっと付き添っていてくれました。
これは今考えるとかなり支えになったなぁ。
あ、でも腰をさするのは下手でした(笑)

PM9:30

遂に破水。体の中で、「パーン」という音がして、水(羊水)がジャーっと流れ出て来ました。
慌ててナースコールをして、すぐにLDR室へ。
この病院では、陣痛ー出産ー回復を同じ部屋(LDR室)で行うのです。

PM10:00

破水の知らせを受けて、家族が到着。何故か弟まで来てくれて、皆で激励をしてくれました。
でもこの時既に陣痛はピークに!頑張れーとか言ってるけど、応答する余裕はありませーん!

陣痛が襲って来る度に助産師さんが肛門の辺りを押さえて、痛みを逃がしてくれるのですが、たまに別室へ行ってしまって戻ってこないことも。
そんな時は、心の中で叫びましたよ。「戻って来てぇ〜!」と。
時には旦那さんが代わりに背中をさすってくれるんだけど、「ちがーう!そこじゃないー!(心の叫び)」。
一定間隔で襲って来る陣痛に何度も何度も耐えました。

PM10:30

立ち会い希望ではないため、旦那さんがここで退室。
私は立ち会って欲しかったのだけれど、旦那さんは私の苦しむ姿を見たくないという理由で立ち会わないことにしました。
って、ここまででもう十分苦しむ姿を見せたと思うんですケド・・・。
でも本当の理由は、出産シーンに耐えられないだろうから。すぐ貧血起こしちゃうんですよね(汗)
そんな、正面から見てる訳じゃないのにねぇ(汗)

医師の診察で子宮口全開と言われる。
「ふぅ、やっと生まれるんだぁ」と思っていると、「初産だから、これからあと1時間くらいで分娩体勢に入って、生まれるのは日付が変わる頃かなぁ」とお医者様。
「えー!?まだそんなにかかるんっすか?(泣)」
(マジで死んじゃうよ・・・)

2006年8月12日(土)

AM0:00

なかなか赤ちゃんが降りて来ないらしい。
痛みの間隔は15秒〜30秒くらいで、イキみたくてしょうがない。
もう、何かがお尻から出て来ちゃいそうなんです。
そう言えば、浣腸してないけど、大丈夫!?何だか出て来そうだよ?
私、いつウンチしたっけ!?

「イキみたいんですけどぉー」と言うと、イキんでもいいとのこと。
今はまだイキんではいけないと思っていたから暫く我慢してたのに、もっと早く言ってよー!

それでもまだ赤ちゃんの頭が見えて来ないため、陣痛促進剤を使用することに。
痛みのピークが開始してからもう3時間以上経過してるのに、生まれる気配ナシ!
「もう無理、無理ー!やめようよー!」と心の叫び・・・。
頭がおかしくなったのか、「スミマセン、お腹痛いんですけど・・・」なんて当たり前のこと言ったりして。
このまま生まれて来ないんじゃないかと本気で思いました(汗)

AM1:00

ようやく赤ちゃんの頭が見え隠れするようになったため、いよいよ分娩体勢に。
(待ってましたぁ〜!これでやっと産まれて来るのね!)

今まで一人だった助産師さんに加え、二人の看護師さんが到着。
両手で手すりのような物を掴み、上に向かってイキみます。
でもここでも手こずり、なかなか出て来てはくれません。
そんなに母のお腹の中がイイのかぁー!?

AM2:00

「おかしいわねぇ、ちゃんと力一杯イキんでる?」との看護師さんの声に「ハッ」っとなる。
そう言えば、私全力でイキんでなかったー(汗)
陣痛の痛みを逃すために、分娩体勢に入る前から少しイキんでいたので、その調子で力一杯イキんでいなかったようです。
次の陣痛でめいいっぱい「ふ〜〜〜〜〜〜ん!!」とイキむと、「そうそうそうそうー、そうよー!」と看護師さん。
私今まで何してたんだろっ。

陣痛の切れ間に看護師さんが何やらコソコソ話。
どうやら、私が前もって希望していた産まれた直後の写真撮影についてらしい。
産まれた直後の赤ちゃんを、撮影したかったんです。
旦那さんが立ち会う場合、カメラマンは旦那さんに頼めるけれど、立ち会いではないため撮影が困難な様子。
残念だけど、「撮影はいいです」とかなり冷静に伝えたのを覚えています。

それから数回イキむと「このままだと裂けてしまうので、切開します」とお医者さま。
「はいはい、もう何でもしちゃってくださーい!(心の叫び)」
ってか、既に少し裂けていたようです(涙)

その部分に麻酔の注射をチクっと打たれたみたいだけど、全く痛みはナシ。
そして次の陣痛の時に、
「さぁ、思いっきり息吸ってー!」

パチンッ!(←切開した音)

「はい、思いっきりイキんでー!」

「うーーーーーん!」

「頭が出たわよー!」
「はい、力抜いて胸に手を当てて、息を短く吐いて〜!」

ヌルッ

おぎゃぁ〜!

生まれた、生まれた、生まれたぁ〜!!


生後30分の菜々花。

AM2:21

もう無理だって何度も思いましたが、陣痛のピークから約4時間、分娩体勢に入ってからは約1時間半、何とか無事2928gの女の子がこの世に誕生しました!
それにしてもロングお産でした・・・。
微弱陣痛のお陰で、母子手帳には分娩時間29時間って書かれましたよ。
ホントご苦労様です・・・。


今と顔が随分違うなぁ・・・。

すぐにお腹の上に乗せてくれて、カンガルーケアー。
感動のご対面!を想像していたんだけど、不思議と涙は出ずただただ「やっと生まれた」という安堵感で一杯でした。
「ああ、この子が我が子なんだぁ」という実感は、この後初乳を吸わせた時かな。
初めてなのに、ちゃーんと「チュウチュウ」って吸ってて、何だかとっても不思議なカンジでした。

カンガルーケアーも束の間、すぐにヒョイっと連れて行ってしまい、最後の仕上げ。
そう、胎盤を出して切開した部分の縫合です。
まだ興奮冷めやらぬ時だったので、痛みを感じることなく終了してくれました。

その間、赤ちゃんは体をキレイに拭いてもらっていました。
カンガルーケアーの時に顔がよく見れなかったので、遠目に赤ちゃんをじーっと見つめる私。
やばい、私に似てない?パパ似だったらお目目パッチリなのにー。

そして、待合室で待機していた夫や両親達とご対面。
父親が今でも言うのですが、産まれたばかりなのにパッチリと目をあけて、キョロキョロと辺りを見渡していたのが印象的だったようです。

その後、赤ちゃんは別室へ連れて行かれ、私は産後の回復を待つためそのまま2時間ほどベッドに横になっていました。
入院してから殆ど寝ていないのに、不思議と眠くない。まだ興奮状態が続いていたのだと思います。
最後に助産師さんに、「私、うるさかったですか?」と聞いてみると、全然うるさくなかったとのこと。
そう言えば、特に叫んだりはせずにただひたすら「ふ〜、うん」を繰り返してたなぁ・・・。
大騒ぎするだろうという周りのご期待には添えませんでしたけどお。

AM4:30

2時間が経過したので、助産師さんの助けを借りて病室へ戻ろうと起き上がると、足に力が入らず、更に激しい動悸により立ち上がることができませんでした。
出産後、体は特に疲れたカンジはしていなかったのですが、想像以上にダメージが大きかったようです。
なので、もうしばらくLDR室で休憩することになりました。

AM8:00

結局更に3時間以上LDR室のベッドの上で過ごし、ようやく病室へ戻りました。
そう言えば、じんくんママは産後数時間で普通に歩いてたなぁ・・・。
歳の差を感じるなぁ・・・。
結局この日1日は、まともに動くことができませんでした。
しかも、切開した場所が痛いの何のって(涙)
退院してからもしばらくはドーナツ座布団が手放せませんでしたよ。

こうして、長かった出産も何とか無事終わり、菜々花は元気にこの世に誕生したのでした。
あれから1年も経つと、自然とあの時の痛みも忘れるものですね。
あの時は、「もう2度目はナシだな!」と思っていましたが、何だかまた「やれる」気がします。
あ、でも今は菜々花で手一杯なので、まだまだ当分先ですけどねー。

長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
明日は、--誕生日当日編--をお届けします。


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